赤ちゃんとコミュニケーションをする方法

こんにちは、Eduvateブロガーの蘭子(らんこ)です。
Eduvateでは「絶対知って欲しい!親と子の学び情報」をテーマに発信しています😊

今回の「絶対知ってほしい!」は、赤ちゃんとコミュニケーションをする方法です。

0歳児とのコミュニケーション

え??
0歳児の赤ちゃんと、コミュニケーションできるの?
そりゃぁ・・・何となく、泣き声や仕草で、何をしたいかを読み取ろうとしているけど・・・

という方が多いのではないでしょうか。

実は、できるんです。赤ちゃんとのコミュニケーション。
赤ちゃんが何を欲して、何を伝えたいか、それを具体的に意思疎通する方法があります。

発語前、つまりおしゃべりができないお子さんとコミュニケーションをとる方法、

それは
「ベビーサイン」
です。

とっても便利な、ベビーサイン

ベビーサインとは、簡単な手話のようなものです。
色々な言葉をサインを使って送り合うことで、0歳児とも会話ができます。

例えば、

  • 片手をニギニギとすれば「ミルク(おっぱい)」が欲しいというサイン。
    牛の乳搾りみたいな形ですね(笑)

    こちら、息子0歳で、ベビーサインで「ミルク」(片手をニギニギとする)をした後に、ミルクにありついた様子です。

 

  • 片手でコップを持つような形にして、口に向けてコップを傾けるようにしたら「お水」が飲みたいサイン







  • 両手の先をツンツンと合わせるような形をして「もっと」。
    例えば「もっとミルクが欲しい」場合、ミルクを飲んだ後に「もっと」をします。







  • 左手をお皿の様にして、左手の上に右手をグーにしてポンと叩けば「ウンチ」が出たサイン。(なるほど!みたいなジェスチャー)こちらは、トイレトレーニングが始まると、ウンチをしたいサインになります
  • 両手をグーにして揃えるような形をしたら、外に行きたいサイン(手を揃えることで、ちょうど靴が揃っている様な形をしています)


この様に、沢山たくさんサインがあります。

ベビーサインは、いつから始める? いくつ覚える? いつまでする?

一般的には、お座りができる6ヶ月ごろぐらいから、教え始めるのが良いと言われています。
最初に覚えやすいベビーサインは、「ミルク(おっぱい)」と「もっと」です。
やっぱり、食べることが一番ストレートに届きますね。

ハイハイをしだして、周りの物に興味を持ち出したら、そのものの名前とサインを繰り返しながら教えてあげると良いです。

例えば


「イチゴ」(片手をグーにして、その上に手をパーにしたのを載せて、イチゴの形)
「お月様」(人差し指と親指を使って、Cの形にすると、三日月の形)
「時計」(手首を反対の手で、ポンポンと叩く、腕時計を手で叩いている様な形)


一人歩きをしだしたら、覚えるのがとても早くなります。
どんどんサインを見せて、お互いにベビーサインを使って、とても楽しい時期。

サインは大体30〜40個前後ぐらい覚えるお子様が多い様です。
我が家では生後約8ヶ月〜1才9ヶ月ぐらいまで、ベビーサインが大活躍しました。
最終的には、息子は70〜100個ぐらいベビーサインを覚えたかと思います。

ベビーサインでコミュニケーションをとっていたら、おしゃべりが遅くなるのではないか・・・と心配される方もいらっしゃいますが、ベビーサインは発語し出すと、徐々に使わなくなりますので、全く心配することはありません。

・・・と、良いことづくめのベビーサインですが、始める前にお伝えしなければならないことがあります。

それは、ベビーサインは、親の根気がとっっても必要だということ。

赤ちゃんが初めてベビーサインを使う時

ベビーサインが自分の意思を伝えるものだと、赤ちゃんが理解するには、やはり時間がかかります。
当たり前ですよね、赤ちゃんにしたら全く初めてのことばかりなのですから。

我が家では、生後6ヶ月ぐらいからベビーサインの働きかけをし始めました。
まずは、一番使う「ミルク」から試すことに。
(私の母乳が足りずに、息子はミルクと母乳の混合で育てていました)





ベビーサインを赤ちゃんに教えるには、その動作と言葉を関連させる必要があります。
「ミルク」をあげる時、必ず哺乳瓶を見せて「ミルク」と言い、手をニギニギして見せていました。
それを2〜3ヶ月間ほど根気よく続けました。
なかなか覚えてくれなくて、最初の1ヶ月で心が折れそうになりましたが、ここが踏ん張り時です。

子供から何の反応もないまま2〜3ヶ月が過ぎたころ、待ちわびた瞬間がやってきました。

親子で実家へ遊びに行っていた際、母が私の代わりにミルクを飲ませようとしてくれていた時のことです。
哺乳瓶を持って、母がベビーサインで手をニギニギとしました。
そして「ミルク」を差し出すと、息子もニギニギとして、ミルクを受け取ったのです。

この時です。
息子もこのニギニギは「ミルク」のことなのだなと、ピンっときた様でした。






私はその様子を横からつぶさに見ていたのですが、感動的な場面でした。
今、思い出しても、ベビーサインが息子の中にストンと腹に落ちた瞬間だったなと思います。

それ以降、息子はミルクが欲しくなると手をニギニギとする様になりました。
私たちはニギニギを見たら、すぐにミルクを差し出します。

ここからです。息子が様々なベビーサインを覚え始めたのは。
サインには意味があり、それを使うと周りの人が自分の気持ちを分かってくれる・・・それが、息子にも嬉しかったのかもしれません。

赤ちゃんとコミュニケーションをしてみたい!と思われる方は、ぜひお試しください。
ベビーサインの本も出ていますので、それを使って様々なサインを知ることができます😊

参考図書)今すぐできる かんたんベビーサイン





 

ただし、ベビーサインを赤ちゃんに覚えてもらうには、親の根気が必要となります(笑)

ベビーサインのメリット

ベビーサインのメリットは一般的に次のものがあると言われています。

  1. 赤ちゃんの気持ちが分かり、親子の絆が深まる
  2. 自分の意見を受け止めてもらえるので、赤ちゃんの自己肯定感がしっかり育つ
  3. サインで危険や痛いを伝えられるので、赤ちゃんの健康と安全管理に役立つ

ですが、1番のメリットは、親目線になってしまいますが
「子育てのストレスを、ものすごく軽減してくれる」
と言う点に尽きるかと思います。

上記のメリットの中で言うと「1.赤ちゃんの気持ちが分かり、親子の絆が深まる」の部類かもしれません。

特に第一子目だと、赤ちゃんを育てるのも初めてで、何をどうしたらいいのか、何で泣いているのか、それが分からずに、ただ途方にくれる日々が続く場合が多々あるかと思います。

それが、ベビーサインを通して、赤ちゃんが意思表示してくれるのです。
親も赤ちゃんが言いたいことが分かり、赤ちゃんも親が分かってくれるので安心するという、プラスのスパイラルに入ります。

我が家の場合もベビーサインのお陰で、息子が自分のしたいこと・望みを伝えてくれるので、双方にとって意思疎通においてはストレスがない状態でした。

病気の時こそ、ベビーサインを活用しよう

息子が肺炎で入院した時のことです。(1才5ヶ月の時)
体調の悪い時って、子供はグズルんですよね。いつも以上に。
それに家とは違う場所で過ごすというハードルの高さもあります。
私は息子がグズるのを覚悟していました。
ですが、ベビーサインのお陰でやっぱりグズリが少なかったのです。

例えば、こんな場面が・・・

「ミルク飲む?」と「ミルク」サインをだすと

頭を横に振り
「水」のサイン。息子は水が飲みたいと伝えてきます。
水を持っていくと、ゴクゴクと飲み干し
「もっと」のサイン。もっと水が欲しいと伝えてきました。




お腹が満足になったら、今度は遊びの欲求で「テレビ」のサイン。
「テレビが観たい」と伝えてきます。






テレビを見ながら、今度はちょっと口寂しいのか
「のり」のサイン。
味付け海苔が好きなので、ちょっと口にしたかった様です。




・・・と、スムーズにことが進みます。

この様に子供が病気の時こそ、的確にコミュニケーションをしながら、お互いにストレスなく過ごしましょう。

我が家では、無くてはならないコミュニケーションツールだったのですが、一つ気を付ける点があります。

ベビーサインで気を付ける点

実は、子供は慣れてくると「勝手に自分でサインを作り出す」場合があります。
(必ず勝手にサインを作るとは限りませんが、可能性はあります)

自分の意思を伝えたいのか、ないサイン(覚えていないサイン)は自分で作ってしまえ!とそんな感じです。


我が家では、こんなことがありました。
ある時、息子が手をグーの形をしてそれを、フリフリと横に揺らしました。

え??「水が飲みたいの?」と私が「水」のサインをすると、違うと頭を横に振ります。

色々なものを投げかけても、違うと首を振ります。
ウ〜〜〜ムと、悩みに悩んで、もしかして「ヨーグルト??」と目の前にヨーグルトをだすと、本人はニッコリ。





よくよく考えると、私は息子にヨーグルトを出す時、それを片手に持ちながら「ヨーグルトだよ〜〜」とフリフリとカップを振っていたのです。

息子はそれを見て、勝手にサインを作り出していました。

実は、先ほど入院時に登場していた「海苔」のサインも、息子が作り出したもの。
私が「もう一枚海苔を食べる?」と指を一本立ててしていたので、それを「海苔」のサインとして自分で決めていたのです。

・・・と、ベビーサインは役立ちますが、親を悩ます場面もありますので、気を付けましょう。

でもやっぱりベビーサインのお陰で、楽しいひと時を過ごせたなと、今振り返っても思います。

ベビーサインの効果

ベビーサインでコミュニケーションをとってきたお子様には、どう言った効果があるのでしょうか。
とても気になる所ですよね。

ベビーサインはアメリカで生まれたものです。
そのベビーサインの生みの親である児童発達心理学者リンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士が、「ベビーサイン」と名付けました。

そのお二人の研究結果で興味深いものがあります。
参照)ベビーサインの研究結果

生後11カ月の赤ちゃん140人を「ベビーサインを積極的に教えるグループ(サイナー)」「何もしないグループ(ノン・サイナー)」に分けて、語彙力や言葉の習得度、長期にわたる言語能力の差などを調査しました。

すると、ベビーサインを積極的に教えたグループの赤ちゃんの方が、それぞれのテストの平均スコアが良かったという結果が出たそうです。

つまり、ベビーサインを使ったことにより、豊な語彙力と会話力が身につき、話し言葉が発達していたということが分かったのです。

息子を第三者の目で見ると、確かに語彙力が高いと感じます。
(大人でも使わない様な難しい表現をすることもあります)

加えて言うならば、赤ちゃんの時にベビーサインの「意味」と「動作」を覚える過程で、記憶力が高まった様に感じます。

息子の物を覚える(暗記する)ことに抵抗感がない状況を見ても、そうかと思います。
もちろん個性によってその差はあるかと思いますが、ベビーサインが赤ちゃんの脳への働きかけの一助となっているのかもしれません。

兎にも角にも、ベビーサインを子供に覚えてもらうには、親の根気が必要となりますが、
気長に、そして子供と遊びをする様に楽しみながら、ベビーサインでコミュニケーションをすると、子供との時間が豊かになるという効果があり、それが一番大切な点かもしれません。

絶対知って欲しい、ベビーサインの提案!

ということで、ベビーサインを

  1. お座りが始まった頃から
  2. 「ミルク(おっぱい」「もっと」など簡単なサインからスタート
  3. ストレスフリーで、育児を楽しもう!

というご提案です。
赤ちゃんへの脳への働きかけにもなりますので、ご興味のある方は、気長に楽しみながら、お試しください。

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